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20090306から 日常メモ用とか ■日常に思ったことを、メモしていきます。 ■疑心と許容を信仰しています。 ■正しい保障なんて無い。 ■正確さより、人の心を動かすものがあるのも知っています。 ■あと、空想旅行、深夜便.夢旅行とかなんとか。
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  【 生死とクローン 】

 『御墓っていうのは、死んだ人の為に立てるわけじゃないのよ。』
 「そういう話は大柄先生からも聞きました。生きている人の為、でしょう。」

 『どのくらい聞いた?』
 「いや、生きいる人の気持ちの為、としか。」
 『どうして、生きている人の気持ちの為なのか、分かる?』
 「・・・分かりません。考えたこともないんで。」

 『もし、誰かが亡くなった後、その人に何かしらの思いを抱いても、
  その向かう先が明確でないと、どこに向けていいか分からなくなるのよ。』
 「向かう先、ですか。
  ヴィクスさんは───・・・ いや、なんでもありません。」
 『ふふ。 聞きたい事は分かるわ。
  想像を絶する事くらい、想像するに難くないのね。
  活動的な不老不死の人間が、どれだけの人の死を想って来たかを。』

 「一つ、聞いていいですか?」
 『残念ながら、私は冥界だとか、地獄だとか、あの世だとかに行ったり、交信したりすることはできないわ。
  無理矢理、交信しようとすれば私の精神は崩壊しかねないし、行こうとすれば私の身体は消滅しうる。
  そんなリスクを背負ってまで、行きたいも、交信したいとも思わない。』
 「・・・そうですか。」

 『生の神に会った事はあるけど、それもただの掃除係で、あの世そのものに立ち入ったことはないそうよ。
  それこそ、存在しない、と考えられるくらい。
  まあ、私はそう考えてそれ以上の思考を制止しないと、無意識に入り込みそうってこともあるけど。』
 「大変なんですね。」
 『もし全てを行える力があったとしても、それに耐えうる身体がなければ、できない事と一緒。』

 「では、人を生きかえそうと想ったことも、ないんですか。」
 『あるし、擬似的にできるわ。私はね、人物を作り出すこともできるよの。
  ただ、とてもよく似た別人、って言ってしまうこともできるけどね。』
 「・・・魔法で、細胞の一つ一つまで再現するってことですか・・・。」

 『例えば、テルナ君のその体を完全にコピーした複製、クローンを作っても、その有している意識は違うでしょ?』
 「確かに違いますが・・・。」
 『意識を統括するものが肉体が滅んでも劣化しないもので存在するのであれば、
  それを使えばいいけど、生憎、そんな存在を私は確認していない。
  もしあなたが死んで、別の体を作り生き返したとしても、生前の意識は有していない。
  そういう話よ。』

 「つまり、自分の肉体を新たに作り、自分という人間をもう一人作ったとしても、別人でしかない、と。」
 『他者から見れば、同一人物かもしれないけど、自身の持っている意識を引き継いでいるわけではない。
  想像してみて。 目の前で自分と全く同じ人間が作られた後、自分が死ぬという状態を。』
 「・・・で、なんで自分が死ぬんですか。」
 『新たに脳を作り、その脳と自分の脳とを繋げて意識を共有させ、新しい脳を作る。
  そういうことをしたとしても、新しい自分が、本当に自分からの命の延長線上なのか、という疑問。
  だから私は、とてもよく似た別人と、言ってしまえると言ったのよ。』

 「本当のその人には、なりえないから、生きかえさないんですね。」
 『だから、私にも墓というのは必要なのよ。
  勿論、理性では分かっているんだけどね。』

 「・・・ヴィクスさんも、人なんですね。」
 『心外ね、その言い方。』
 「笑いながら言われても・・・」

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 『いわゆる僧侶と、哲学者の違いって分かる?』
 「違いもなにも、全く違うものじゃないですか。」
 『テルナ君。今、条件反射で答えたでしょう。』
 「はあ・・・そうですが・・・」

 『で、どんな違いがある?』
 「宗教と、学問っていう所から違うじゃないですか。」
 『じゃあ、その二つは、どう違うのか。』
 「思い込み納得するのが宗教。研究して納得するのが学問ですよ。」

 『まあ、そんな感じね。
  物事を裸眼で見て、納得すようとするのが僧侶。
  物事を顕微鏡で見て、納得しようとするのが哲学者。』
 「裸眼と、顕微鏡ですか。」
 『学問という顕微鏡がその形として、存在しない時代は、裸眼で見るしかないわ。
  だけど、社会が発達し、学問が発達した時代では、より詳しく、正確に見ることができる。』

 「今も、僧侶はいますけどね。」
 『顕微鏡を身につけてない人にとっては、裸眼で見ている言葉の方が分かりやすいわよ。』
 「その割り、あなたの視力と自分の視力に差が合っても、自分は分かりますが。」
 『それは、あなたがどうすれば理解するか、分かるくらい視力がいいからよ。
  それに今の時代、僧侶も顕微鏡を持っていることは多いし、哲学者も裸眼でも見るわ。
  限界が低い時、重要なのは、そのバランスね。』
 「で、自分の視力が偏ってる、とでも言いたいんですか?」
 『自分の前の方しか、見えてないじゃない。
  関係ないことはめんどくさがってる。』
 『テルナ君。
  人を知ろうとする時、考えるべきは、相手が何を知っているか、ばかりではないわ。』
 「と、言いますと?」

 『相手が、何を知らないのか。
  どういった情報の中で生きているのかは勿論、どういった情報に欠けているのか。
  相手の知らないというものも知っていれば、相手の意識は容易に理解できるわ。』
 「はあ・・・ あなたは、知らない事なんてなさそうですね。」

 『無限な認識と、完璧な知識を持っている者でもなければ、知らない事は必ずある。
  私も、現在居る世界を知ることくらいしか出来ない。』
 「他の世界のことは、時々気になりますか?」
 『気にはなるけど、分からない、という事は楽しみになるものよ。
  大体の予想は出来ても、それが的中するかどうかは、見てみないと分からない。』
 「予想が外れたことはあるんですか?」
 『そりゃもう、沢山あるわ。
  この世界も、他の世界も、別の世界からの影響を受け得る。
  行き来できるような世界ばかりでなく、特殊な世界、神々の世界からも。
  それらの存在を知らない場合、予想は大きく外れる。』
 「スケールの大きな話で、想像できません・・・。」

 『例えば、四角い箱の中に君が閉じ込められたとする。そして君は箱の外を知らない。
  そこから君が予想できるのは、君が餓死すること。生きる希望を持っても、予想はできない。
  でも、箱の外から影響を受けない、という確証は無いわ。
  箱の中に食べ物が湧いてでてくれば、君が餓死する事も無い。
  でも、君の意識は餓死するに向いてしまう。
  例え、外から食べ物を投げ入れる準備があったとしても、それを知らなければ餓死という意識は消えない。』
 「・・・勝手に、餓死させるような状況を仮定しないでくださいよ。」
 『そして、そこから無理矢理出るという発想や、壁を強く叩けば壊せる、って事を知らなければ、
   あなたは餓死を考える。今のあなたのように。』

 「ずいぶんな、言い回しですね。」
 『知らないという事は、弱点にもなるのよ。』
 「自分はあなたほど、意識は広くも濃くも、細かくもないし、知識もそんなに持ってません。」
 『そんな言い訳を持っていても、原因はあなたの意識の偏向よ。
  今の話くらい、あの草菜君や梁矢さんなら、そこから出る選択の意識をすぐ持つわ。
  あなたは現状を受け入れようとしすぎる。』

 「・・・ ためになるお話どーも」
 『いやね、嫉妬してるのよ。その謙虚さで、女神から愛されてるあなたに。』
 「そんな自覚の無いことを、根に持たれても困るんですが・・・。」
 絵の出てくる夢を見た。
 あんな絵を描きたいと想った。

 頑張らなきゃ。
 久しぶりに、夢の中である人に出会いました。

   *

 今年送った年賀状は、二三枚。
 実のところ、異性への年賀状だけ。

 その送った相手の、一人が夢の中に出てきた。
 よき友人として。

   *

 ちょっと、頑張ろうって想った。


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