20090306から 日常メモ用とか ■日常に思ったことを、メモしていきます。 ■疑心と許容を信仰しています。 ■正しい保障なんて無い。 ■正確さより、人の心を動かすものがあるのも知っています。 ■あと、空想旅行、深夜便.夢旅行とかなんとか。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
学園の第一教学棟に、その見知らぬ女性は大原テルナと一緒に居た。
大原の彼女は、梁矢フリス。では、その女性は誰だろうか。 背は大原より頭二つ分ほど高く、普通の女性よりも高い。 容姿は単純に言い表せば、美女。透き通るような、白い肌と白い髪。 服装は職員でも学生でもなくごく普通な、いやとてもいい加減な服装。 パーカーとその下にYシャツ。下はただのロングスカートで、靴も無地。しかも全て新品のような白。 得体が知れない。 学園のゲストであれば、ゲストの名札を貰っているはずであり、それが無いという事は大原の知り合い。 まず親類の線は、自分の知る限り無い。遠い血縁か、単なる友人か。 大原の容姿上、女性の友人はそう難いことではないが、性格上無差別な友好関係は好んでいない。 だが、頼まれると強い理由がなければ断らない性格だ。となると、押しかけるように頼ってきた人間か。 どうして、となるとただそこに大原がいたから、という事になるだろうか。 「こんにちは、大原君。御家族かい?」 「こんにちは、小路さん。こちらは外国から来たヴィクス・アルディンさん。」 『初めまして、小路さん。』 声も肌や髪の色と同様に、とても透き通っている。また言葉に訛りは無く、淀みも無い。 しかし、その声質が気になった。人らしくない、が『何か』と言うイメージがうまく浮かばない。 「初めまして、小路ハザマです。この学園はどうですか?」 『とても広くて、回り切るのが大変です。設備が整ってて良いところですね。』 握手を交わしながら、会話する。 「楽しそうで何よりです。どうぞ、ゆっくりしていってください。」 自分は笑顔を作り、着た側へと歩いていった。 あの感じ。そうだ、天ヶ崎家の老師に似ている。 * ヴィクスは、小路の歩いていく後姿を眺める。 『彼は何者かしら? 何か知っている?』 「やっぱり、何か感じましたか。 彼が言っていた、『ある人』です。」 『彼、人間じゃないわね。 強いて言えば私と似ている。』 「・・・確かに似てます。」 『けど、私ほど見る力は無いみたいね。 得体が知れないと思って、深くは追求してこなかった。』 PR ![]() ![]() |
P R
カレンダー
カテゴリー
ブログ内検索
カウンター
|