上がる為に。
牌効率だけの話。
最初は基本、孤立した公九牌(1・9字牌)を迷わず切っていけばいい。切るのは字牌優先。
例えば字牌を一枚持っている場合、それと合わさる牌は計3枚である。
一方数牌の、3~7を一枚持っている場合、それと合わさる牌は計19枚である。
[字] → 字 字 字
[5] → 3333 4444 555 6666 7777
字牌をもう一枚引いた場合、面子に必要な牌は残りが2枚である。(トイツ)
[字 字] → 字 字
数牌で5を持ち、4か6を引いた場合、面子に必要な牌は残りが8枚になる。(リャンターツ)
[45] → 3333 6666 [56] → 4444 7777
5を持ち、3か7を引いた場合には面子に必要な牌は残りが4枚になる。(カンターツ)
[35] → 4444 [57] → 6666
同じ数の牌を引いた場合は、 [5 5] → 5 5 となり残りが2枚。(トイツ)
数牌で1・9や2・8はそれより面子に必要な牌は残りが少なくなる。
まず1か9を持っていた場合、それと合わさる牌は計11枚 2か8では計15枚
[1] → 111 2222 3333 [2] → 1111 222 3333 4444
[9] → 7777 8888 999 [8] → 6666 7777 888 9999
3~7に比べ、1・9では8枚、2・8では4枚、合わさる牌が少ない。
また1を持ち2を引いても、3を引いても残りが4枚である。
[12] → 3333 [13] → 2222
[89] → 7777 [79] → 8888
( ↑ ペンターツ ) ( ↑ カンターツ )
2で3を引いた場合8枚だが、1を引いた場合同上の4枚、4を引いた場合も4枚。
[23] → 1111 4444 [12] → 3333 [24] → 3333
[78] → 6666 9999 [89] → 7777 [68] → 7777
( ↑ リャンターツ ) ( ↑ ペンターツ ) ( ↑ カンターツ )
まず字牌は極めて揃いにくい為、最初から対子でもないのなら捨てた方が早い。
1・9牌も、孤立しているのならば、字牌の次に捨てていくといい。
特に4持ちの1、6持ちの9は、特定の役を狙わない限り、サッサと捨てられる。
14に、2が入っても1は捨てられるし、3が入れば1は孤立する為だ。
123・789の三色、もしくは一気通貫(123,456,789の手)や清一色、
混全帯公(公九牌を含んだ面子のみの手)・純全帯公(全て数牌の公九牌を含んだ面子のみの手)など、
特に牌が偏っていなければ狙えない手でもない限り、捨てるといい。
ちなみに公九牌を除いた場合の向聴数(聴牌までに必要な牌の数)は手が酷くても、四向聴。
しかも、必要になる牌の残り数も多く、比較的聴牌しやすい。
捨牌の最初のほうに公九牌が並びやすいのは、そうした使い難いという理由があるのだ。
それに加えて、公九牌を使わないという役にタンヤオがあり、その他の役も狙いやすい。
こうした理由から、まず孤立した公九牌を迷わず切っていくといい。
*
大雑把な計算による統計的な見方。
一局に引く牌は基本、17枚か18枚である。
それを種類の数で割ると4ちょっと。
一局にツモってくる牌で同じ色は4枚くらいということになる。
清一色を狙う場合、鳴く事も考えるだろうが、13枚中7枚程度では期待が薄い。
4枚確実に引くわけでもないし、全て同じ色でも聴牌になるかも分からない為、9枚程度でも厳しい。
確実に和了るのであれば、10枚を目安にして、10枚未満なら無理しなきゃいけない時以外、無駄と考える。
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個人的な思惑。
私は[1・3・5・7]や[3・5・7・9]、[2・4・6・8]のカンターツの並びの時、両端を切る。
まず、最初から決めておけば裏目に出ても、心の傷は浅くてすむ。
知らない人に説明すると1・4・7、2・5・8、3・6・9はスジと呼ばれている。
それは一番必要な牌の残りが多い、リャンターツでの[リャンメン待ち]の時、複合する待ち。
そして、その人の捨て牌に、待ち牌の何れかがある場合、フリテンといってロン和了りができない事。
そうした事を踏まえて、リャンメン待ち前提の考えだが、4が捨てられていれば1・7はロンされないというのがスジ。
そのスジの考えを利用すると、1と7が捨てられている場合、4は安全だと考えられる。
だが、上で言った[1・3・5・7]から1と7を捨てた形である場合、待ちは[4]になる。
スジ引っ掛けの捨て方なのだ。
勿論、両端の牌を切る為、同じ色で別の面子を作ることが難しくなるので、
他の手牌が揃ってる時でないと、聴牌すらできなくて無駄になってしまうけど。
あと、その待ちの牌をツモってくるなんて若干寂しいようなこともある。
ちなみに、私がそれで和了れたのは一回だけ。第一、聴牌できない。
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